2023年12月、漢方薬を中心とした一般医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品が今年最も注目された漢方薬を発表する「KAMPO OF THE YEAR 2023」が開催されました!
KAMPO OF THE YEAR 2023
「KAMPO OF THE YEAR 2023」の開催には、漢方市場の動きから生活者が抱える不調を読み解き、漢方のトレンドを予測することで1年を振り返るきっかけになればとの想いが込められています。
漢方薬の市場は拡大傾向に!
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化する中で、漢方薬の市場は医療用、一般用ともに拡大傾向にあるそうです!
漢方薬への需要が高まる中で、クラシエ薬品は薬局やドラッグストアで販売される「一般用漢方薬」と、医師により処方される「医療用漢方薬」の両面から漢方薬を提供しています。
20代・30代の若年層が注目してる!
今年度の一般用漢方薬市場では、20代・30代の若年層需要が増加傾向に!漢方薬の需要は幅広い年代に広がりつつあるんです。
漢方トレンドは「のどの異常」
2023年に売れた漢方薬ランキングでは、風邪に広く用いられる「葛根湯」が1位に、2位は肥満改善に用いられる「防風通聖散」、そして3位は足のつりの改善に効く「芍薬甘草湯」という結果になりました。
上位2つに関しては変動がなかったそうですが、3位にランクインした「芍薬甘草湯」は、足のつりの改善に効くとあるように高齢化社会化が市場規模拡大に起因していると解説していました。
「のどの異常」が多い時代に!
2023年度の漢方薬トレンドの振り返りでは、キーワードの1つに「のどの異常」が挙げられました。大きく伸長した処方のうち約3分の1が喉や鼻の呼吸器に関連する処方だったそうです。
ヘルスケア事業部マーケティング部の砂橋さんは、「コロナの初期症状であるのどの痛みや咳の症状に対する意識が高まったことが考えられます。さらに今年の春先にはコロナ5類移行という大きな社会の変化もありました。そのような変化を受けて、コロナの代表的な症状である咳へのセルフメディケーションの意識が高まったことが推察される」と分析していました。
フェムケア課題解決のカギは?
20代から60代の働く女性を対象とした調査では、41%が月に1回以上体調不良を感じながら勤務し、そのうち64%が仕事に支障が出ているという結果が出ました。
砂橋さんは「漢方は、いわゆる痛みなどの表層的な症状だけでなく、併発する周辺症状も同時に治療することができるため、女性特有の多種多様な悩みとの親和性が高いです。漢方薬の特徴として、副作用がおこりづらいこと、西洋薬では今現在対応できていないストレスに関連する疾患の症状もカバーできること、体のバランスを整えること、周辺症状まで網羅的に改善できることなどのメリットが挙げられます。」と話しており、働く女性の不調と漢方薬の相性が良いという結論に!
具体的には、月経不順や月経痛には、「当帰芍薬散」や「桂枝茯苓丸」が、妊娠出産時の体調の変化には「芎帰膠艾湯」や「抑肝散加陳皮半夏」が、そして更年期症状には「加味逍遥散」や「知柏地黄丸」が効果的なんだとか。
働く女性を応援したい!
今後も働く女性を応援できるような商品やサービスを考えているそうで、フェムケア対策としての漢方認知を広める活動により注力していくそうです。